通勤通学ルートは白杖歩行訓練により1人で行けるが、慣れない場所へは誰かと同行する視覚障がい者が少なくありません。
スマホのGPS機能を使った徒歩ナビアプリで外出する方も増えてきましたが、百貨店などの建物内では使えなかったりします。
今日ご紹介するアプリは、GPSアプリでは使えない場所も音声でナビゲーションしてくれます。
目次
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「Lantern」
ニューヨークのコピーライター Eugene Gao氏によるアイデア。
地下鉄構内にはポイントポイントでビーコンを設置。スマホのアプリに行き先設定をして駅構内を歩くと「左に曲がってください」「この先に20段の階段があります」などと音声が聞こえてくるので、視覚障がい者も1人で迷わずに行けます。
また、プラットホームの端に近づきすぎるとアラームが鳴るようにもなっています。
コンセプト動画はこちら。
「BlindSquare BPS」
Lanternはコンセプト段階ですが、「BlindSquare」アプリはバージョン3.0で iBeacon対応しました。BlindSquareとは視覚障がい者用のGPSアプリです。海外製ですが日本語にも対応しています。
新機能:iBeaconを使用した屋内用ナビゲーションシステム、BlindSquare BPS(Beacon Positioning System)に新たに対応しました。現在はまだいくつかの施設でしか使えませんが、今後増やしていきたいと考えています。
(引用元:BlindSquare | App Store)
一般的に駅構内や建物の中はGPSが届かないため、BlindSquare 2.0のような徒歩ナビアプリは使えません。
BlindSquare 3.0のBPS機能を利用し、iBeaconモジュールが所々に設置されている施設内を歩けば、現在位置や通路案内が音声でわかるようになります。
モジュールが発信しているのはビーコンを識別するID情報のみなので、音声メッセージ内容などはあらかじめダウンロードしておく必要があります。BlindSquareでは googleドキュメントのスプレッドシート形式になっているそうです。
BlindSquareのWebサイトでは動画もありますので、ご興味ありましたらどうぞ。5分半ほどあり、前半はショッピングセンターでのデモ(字幕なし)、後半はインタビュー(英語字幕あり)となっています。
- Source:
- Phones With Navigation for Blind Subway Riders | PSFK
- BlindSquare Indoor Navigation | BlindSquare
- BlindSquare | App Store
(Top photo courtesy of Pixabay)