電子書籍を読むのは厳しいかも? 点字スマートウォッチ『dot』

ちょっと昔、日本点字図書館さん全視情協(ぜんしじょうきょう)さんと仕事をしたことがあったので、点字関連ニュースは今も関心があります。

今日取り上げる「点字スマートウォッチ dot」。実を言うと一旦書きかけてボツにしてました。いろいろ調べてみても疑問に思うことが多かったからです。

たまたま別視点で書かれた英文記事を読んで初めて納得できたので、改めて書き上げてみようと思います。ちょっぴり辛口になるかもしれません。


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点字スマートウォッチ「dot」

韓国のスタートアップ企業が開発した、視覚障がい者のためのスマートウォッチ。他のスマートウォッチと同様、Bluetoothでスマートフォンと連携するウェアラブルデバイスです。

最大の特徴はディスプレイ部がピンの凹凸で出力されること。6点の点字が4マス(文字)表示されます。

この点字スマートウォッチ、時計のほかに、アラーム、通知、ナビゲーション、メッセージや電子書籍リーダーなどの機能もあるそうです。

電子書籍リーダーとして使うのは厳しいかも?

このdotという製品、時計としての機能は大変すばらしいのですが、テキストメッセージを読む、すなわち点字ディスプレイの代わりになるかというとちょっと疑問です。

例えば"厳しい"という単語を点字で表すだけでも、 [キ][濁点][ヒ][シ][イ]と5マス必要になってきます。点字は原則、単語の途中で改行しないので、市販の点字ディスプレイでも16マスが最低サイズだったと思います。

点字でなくても、ひらがな4文字しか表示されないディスプレイで電子書籍は読みにくいですよね。

もしかして開発者の韓国では点字事情が違うのかなと思って調べてみたのですが、ハングル点字は日本よりも長いようです。
(参考)
ハングル点字のしくみを見て思ったこと | 韓国文化の海へ

純粋な時計としてならOK

でも、時計としてなら24時間表記で4マス表示は問題ありません。厳密に言うと、かなと区別するために数字には「数符」という点字を前置きする必要がありますが、時刻しか表示されないとあらかじめ知っていたなら4マスだけでも十分伝わると思います。

視覚障がい者用腕時計は触読式や音声式などいろいろなタイプがありますが、純粋な時計としてなら「dot」も選択肢のひとつになりそうです。

Source:
No, This $300 Braille Smartwatch Won’t Revolutionize Reading For The Blind | Fast Company

(Top photo courtesy of Pixabay)

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