目が見えにくい人が通るときは通りの灯りを明るく『Responsive Street Furniture』

2011年の大震災後の節電で、公共施設の電気や街灯が消灯したりしました。

駅構内の案内板の文字が見えにくかったり、家への帰り道が真っ暗で足元が見えなかったりと随分不便な思いをしたものです。

目が見えにくい人からも、照明が暗くて困るという声がたくさんありました。

このような行き過ぎた消灯でなく、必要な人が必要な時に明かりがともるようなインフラが広がればいいのにと思いますね。

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「Responsive Street Furniture」

イギリスのRoss Atkin Associatesによるデザインプロジェクト。昨日ご紹介した「Sight Line for Roadworks」と同じデザイナーです。

「Responsive Street Furniture」は、シニアや障がい者、外国人たちが安心して街を歩けるよう、街灯の明るさを変えたり案内板の情報の流し方を工夫したりと、それぞれの人にそれぞれの対応を行なえるようにしたストリートファニチャーです。コンセプトデザインですが、メーカーの Marshalls と共同で製作した試作品もあります。

ちなみにストリートファニチャーとは、街路や広場などに設置されている、街灯・ベンチ・案内板などの備品のことをいいます。

例えばシニアが街を歩くときは、街灯をより明るくする。一般家庭の門灯の自動点灯はありますが、こちらは人によって街灯の明るさを変えるようになっています。

また、横断歩道の青信号は長くし、折りたたみ式ベンチに座れるようにすることもできます。

視覚障がい者や外国人には、今歩いている場所の情報が音声で流れるようにする。弱者だけでなく清掃マンなど街で働く人たちの例もあります。

携帯するスマホに登録するのは「街灯を明るく」「信号を長く」などの設定だけで個人情報の提供は求めないそうです。スマホを持っていない、通信費用節約のため使いたくない人には専用端末の貸し出しも考えられています。

日本でも実例あり

いずれも技術的には難しくなく、似たようなことは日本でもあります。

例えば、歩行者用の信号。スマホ連携ではないですが、「青延長用ボタン」を押せば通常よりゆっくり横断歩道を渡れます。また、反射シールを貼った白杖を感知して音声を流す「歩行者支援信号」も福祉センターの近くに設置されたりしています。

バリアフリー対応型信号機「歩行者支援装置」(通称ピックス)を設置しました/長野県警察 [リンク切れ]

お店に近づくと情報が流れてくる Beaconを使ったサービスは、観光地や商店街などで地域活性化に利用されたりしています。

経堂農大通り商店街 Beacon対応 & 36言語への変換機能

個々の実例を見ると「Responsive Street Furniture」は目新しくないですが、スマートフォンから家電をリモコン操作するように、ストリートファニチャーをコントロールするという発想は非常に面白いと思います。

Source:
Responsive street furniture tailors public spaces | Dezeen
Responsive Street Furniture | Ross Atkin Associates

(Top photo courtesy of Pixabay)

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