聴覚障がいの生徒も納得!動物園の課外授業ガイドアプリ

サファリパーク

もう随分昔の話ですが、難聴の私は遠足や社会科見学に行っても、ガイドさんの話がさっぱり分からず事後感想文もほとんど書けなかったという苦い記憶があります。自分のペースで見学すればいいのですが、団体行動ではそうは行きません。

オーストラリアでは、スマホアプリと手話コンテンツを使った課外授業を提供している動物園があるようです。聴覚障がいの生徒たちも「よく分かる」と好評です。

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手話と字幕で説明「OpenAccess Excursions」

オーストラリアのビクトリア州にある、サファリパーク形式の「ウェリビー野外動物公園(Werribee Open Range Zoo)」。Zoos Victoriaという保護団体が保有している野生動物園の1つです。

ここの動物園では、聴覚障がいの生徒たちのために「OpenAccess Excursions」という課外授業アプリを提供しています。開発したのは「Conexu財団」で、障がい者のためのコミュニケーション支援活動をしている非営利団体です。

専用アプリをインストールし、園内の各所にあるQRコードにスマホをかざすと、オーストラリア手話(Auslan)と字幕で説明を受けることができます。サファリバスに乗っているときも、GPSにより、そのエリアに合った手話コンテンツ映像が流れます。

説明ビデオを見た後はクイズも出題されるので、自分はどれだけ理解できたか知ることができ、生徒の解答結果は教師のスマホでも見ることができます。また、園内で自由行動をしていても、生徒の居場所を教師は知ることができ、園内アナウンスで呼ばずにすみます。

アプリの説明動画はこちら。英語字幕付きです。

実際に使用している場面は こちらのYouTubeサイトで見れますので、ご興味ある方はどうぞ。生徒たちは「以前は話の内容がチンプンカンプンだったけど、アプリのおかけでよく分かった」と好評のようです。

動物園には檻の前に説明看板がありますが、テキストよりは手話のほうが分かりやすいというろう者は少なくありません。また、サファリバスに乗っているときはたいてい音声アナウンスのみなので、このアプリがあれば字幕で見ることができ、聴覚障がい者は園内ツアーをより楽しめそうです。

Source:
OpenAccess Excursions | Conexu Foundation(※リンク切れ)

(Top photo courtesy of Pixabay)

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