文字入力が速い!? オープンソースの視線入力式意思伝達およびWindows操作支援ソフト『OptiKey』

ライティング

フリーのWindows操作支援および意思伝達支援ソフトと言えば「ハーティラダー」が超有名ですね。実装されている数々のスキャン入力方式は、他の開発ベンダーも参考にしているかもしれません。

ハーティラダーは昨年、視線入力版をリリースされました。開発者用の視線入力装置に対応したものですが、実際に試されたALS患者さんもいらっしゃるようです。

今日ご紹介するのは海外ソフトですが、フリーかつオープンソースとして公開されています。

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視線入力式オンスクリーンキーボード『OptiKey』

イギリスのJulius Sweetland氏が開発した、Windowsオンスクリーンキーボード・ソフト。キーボードやマウスが使えない人や言語障害がある人も、視線入力でWindowsアプリ操作や意思伝達を行うことができます。

対応OSは Windows Vista SP2以降で、動作には .NET Framework 4.5が必要。サポートされている視線入力装置は、Tobii EyeX、TheEyeTribe、ITU GazeTracker など。

OptiKeyの文字入力

サジェスト機能はもちろん、文の1文字目の大文字化、単語間のスペース自動挿入など、スピーディに文字入力を行える機能がいくつか盛り込まれています。

ユニークなのは、Multi-key Selection機能。

通常、視線入力システムは、あるキーを一定時間以上見つめるとそのキーが確定されます。OptiKeyも赤い円グラフが100%になったときに入力確定されます。

Multi-key SelectionがONの状態の時、例えば "hello"とタイピングしたい場合は、単語の最初と最後の"h"と"o"はじっと見るが、途中の"e"と"l"はチラ見するだけ。"ll"の2文字も気にしなくてよく、単語がとりあえず入力された時点でOptiKeyは第1候補を文字入力欄に、第2候補以降をサジェスト欄に表示させます。

デモ動画はこちら。ほんとに文字入力が速いです!

日本語は漢字かな混じり文だと、MS-IMEやATOKなどの日本語入力システムとも絡んでくるので開発が複雑で、操作もまどろっこしいです。文字入力のスピードアップは、意思伝達ソフト開発者にとって永遠の課題と言っていいかもしれません。

Source:
JuliusSweetland/OptiKey Wiki | GitHub

(Top photo courtesy of Pixabay)

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