体が不自由で鉛筆が持てなくても、タブレットを使って勉強したり創作活動したりする子どもはいっぱいいます。
その時に注意しなければならないのがタブレットの位置。自分でタブレットを動かすことができない子どもは、画面が見えにくかったり無理な姿勢で操作しているかもしれません。これが続くと、視力や体の姿勢がより悪くなってしまうことがあります。
また、タブレット環境が適切でなく手が震えるなどして誤操作が多いと、その使用を拒否してしまう子どももいます。
肢体不自由児にも使えるタブレット固定台は市販・自作いろいろありますが、クラウドファンディングサイト Kickstarterに新たな製品が登場したのでご紹介します。
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iPad専用テーブル「TabletTable」
開発したのは米国ナッシュビルの Jeff Albeeさんたち。タブレットよりも一回りも二回りも大きな固定台で角度調整レバーも付いているので、座位保持装置を使っている子どもでもタブレットに楽に手を伸ばすことができます。
タブレットははめ込みで、対応機種は iPad 2/3/4/Airとなっています。底は滑り止めシートになっていて、オプションでネジ止めなどもあります。
開発のきっかけは、脳性麻痺のある姪の Hannahちゃんのために、祖父の Don Albeeさんが車いすに取り付けられる木製のタブレットテーブルを作ったのが始まり。これが意外と好評だったので、Jeffさんがアイデアを引き継いで事業化したそうです。
こちらの動画では、実際に子どもたちが使用している場面が見られます。最初に登場する女の子が Hannahちゃんです。
まさにタブレット専用テーブルという感じで、腕や肘を上げるのが難しい子どもも、タブレット周りのスペースに腕を預けながら緊張することなく楽に画面にタッチできそうです。
(Top photo courtesy of Pixabay)