外出が困難な人も分身ロボットで美術館訪問

美術館巡りが趣味という人は、いろいろな楽しみ方があるようです。作品を鑑賞して感動を受けたり、学芸員の説明を聞いて賢くなった気分になったり。建築としての美術館を眺めるのが好きという方もいます。

けれど重い病気を患ったりして外出が難しくなると、好きだった美術館巡りも諦めざるを得ません。そのような人のために、ユニークな館内ツアーを用意している美術館があります。

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ファン・アッベ市立美術館「スペシャルゲスト」

オランダのアイントホーフェンにあるファン・アッベ市立美術館では「Special Guests」というプログラムがあり、障がい者の方のために毎月さまざまな館内ツアーが企画されています。視覚障がい者向けイベントでは作品に触れることができ、聴覚障がい者には手話ガイドを提供。認知症の人と介護者を招いての美術鑑賞会も催されました。

そして、このプログラムには、病気などで外出が困難な人も美術館に来ていただこうという企画もあります。美術館に分身ロボットを配置し、利用者は自宅のパソコンでリモート操作しながら館内巡りするというメニューです。分身ロボットはいわば、"仮想"の訪問者です。

実際の活用場面はこちらの動画をご覧ください。
冒頭1分間のインタビューで夫妻が「病気のために美術館めぐりはもう無理だろうな」という話をした後、パソコンがセッティングされ、ロボットを使った美術館ツアーが始まります。学芸員らしき美術館スタッフも一緒です。

利用者側はスカイプの画面を見ているような感じですが、美術館スタッフからいろいろ説明を聞けたり、作品にじっくり向き合うことができたりして、知的好奇心を十分満たすことができたようです。

動画に写っている分身ロボットは、米スータブル・テクノロジーズ社の「ビーム」じゃないかなと思います。車輪の付いた土台の上に2本の支柱が立ち、人間の身長ぐらいの高さに液晶ディスプレイがあるロボットです。ディスプレイにはリモートで操作している人の顔が映し出されるので、在宅勤務者のリモート会議や入院児童の授業参加にも使われています。

Source:
museum visit with robot | Van Abbemuseum(※リンク修正)

(Top photo courtesy of Pixabay)

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