世界初!? 屋外使用可のグラフィック触覚ディスプレイ(点図ディスプレイ)『TACTISPLAY Walk』

交差点

点字の分かる視覚障がい者であれば、パソコン画面上のテキストを点字ディスプレイで読むことができます。

日本地図や建物案内図、迷路ゲームなどのグラフィック情報の場合は点図ディスプレイがあります。日本ではKGS社の「ドットビュー DV-2」、NPO法人プロジェクトゆうあいの「OUV3000」などが販売されています。

DV-2は解像度 1,536ドット。パソコン上の図形をリアルタイムに表示し、動きのある映像も凹凸で表示できます。一方のOUV3000は 3,072ドット。USBカメラ対応もあり、パソコンに取り込んだ画像を2値化(白黒の2階調化)して点図ディスプレイに表示します。

(参考)KGS社点字ディスプレイの製品プロモーション動画

ちなみに動画の「ブレイルメモ スマート BMS16」は、8ドットx16マスの計128ドットです。
※ 通常の点字は6点(1マス6ドット)ですが、8点式漢点字にも対応した製品です。

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ポータブルな点図ディスプレイ「TACTISPLAY Walk」

韓国のTactisplay社が開発中の「TACTISPLAY Walk」。2015年7月にリリース予定です。

解像度は 3,072ドットで、表示更新時間 6秒。サイズが 293x195x53 mm、重量 2.5 kg。バッテリー持続時間は10時間となっています。

This device will be the world first commercial graphic tactile display for outdoor usage.
引用元:TACTISPLAY Walk – Tactisplay

屋外使用可のグラフィック触覚ディスプレイ製品は世界初と謳っています。従来製品はパソコンとの接続が必要でした。

画像を2値化する画像処理エンジンを内蔵していて、USBカメラを直接 TACTISPLAY Walk につなぐことができます。例えば、メガネのフレームにUSBカメラを取り付ければ、目の前の映像が触覚ディスプレイを通して分かるようになります。

また、LANケーブルで接続されたパソコンの画面も触覚で分かります。盲学校で、教師のパソコンを生徒たちの TACTISPLAY Walk に表示するという使い方もあるそうです。

視覚障がい者によっては図形が苦手というか、縦横の線はわかるが斜めの線が入ると図を理解することが難しいという人がいます。日本地図は何度触っても分からないという人も。

TACTISPLAY Walk も人によっては映像を理解できない人がいるかもしれませんが、もうすぐリリース、どんなメリットが出てくるか楽しみです。

Source:
Tactisplay
Global Accessibility News [リンク切れ]

(Top photo courtesy of Pixabay)

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