視覚障がい者の困りごとの1つ、外出・移動。テクノロジーの面からもいろいろな外出支援製品が開発されています。
近年は「てくてくナビ」や「BlindSquare」のように、iPhoneに標準で備わっているGPSやVoiceOver音声機能を使った歩行ナビアプリも知られるようになりました。BlindSquare 3.0では iBeaconにも対応し、ショッピングセンターなど施設内の移動も可能です。
今日ご紹介するアプリ、シャツのポケットからスマホを取り出さなくても手首のスマートウォッチで素早く操作できるかもしれません。
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GPSスマホアプリ「ViaOpta Nav 2.0」
製薬大手のノバルティス ファーマが開発したGPSスマホアプリ「ViaOpta Nav」。バージョン2.0で Apple Watchと Android Wearに対応しました。
ViaOpta Navは、今いる場所の情報を音声で知らせると同時に、カーナビのように曲がり角や目印となる地点に近づくと「右折してください」「まっすぐ50メートル」「目的地に到着しました」などと教えてくれます。シンプルで使いやすいユーザーインターフェースも特長です。
今回のスマートウォッチ対応により、振動によるナビゲーション機能も追加されました。また、目的地設定もあらかじめ登録している場所ならスマートウォッチの画面で操作できます。
プロモーション動画はこちら。
ノバルティスのニュースリリースでは"初めての視覚障がい者向けスマートウォッチアプリ"と謳っていますが、Apple Watch標準の地図&ナビゲーションアプリ「マップ」も道を曲がるタイミングで手首を軽くたたくような振動で知らせてくれます。右折か左折かは振動のしかたでわかります。
また、もう一つのアプリ「ViaOpta Daily」も機能追加したとニュースリリースに書かれていますが、こちらはスマートウォッチ対応はないようです。ちなみにViaOpta Dailyとはスマホのカメラ機能を利用して色やお札の種類を音声で教えてくれるアプリです。
- Source:
- Novartis Pharmaceuticals launches the first app for visually impaired people for use with the Apple Watch and other smart watches | Novartis
- Novartis launches smartwatch navigation app for the visually impaired | mobihealthnews
(Top photo courtesy of Pixabay)