平面を立体的に凹凸で表現したものといえば、視覚障がい者向けの点図ディスプレイがあります。グラフィック情報を2値化し、どの座標位置のピンを凸または凹にするかを計算処理してからディスプレイ出力しています。
今日ご紹介するモジュール製品も立体表現しますが、なかなかユニークな方法です。
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『ShapeClip』
イギリスのランカスター大学 GHOSTプロジェクトの中で研究開発されている、オープンソースのモジュール製品。ディスプレイ画面に置くだけで平面を立体的に表現できます。
ShapeClip 1本の大きさは 20×20×80mm。ATmegaマイコンボード、LDR、ステッピングモーターなどから構成されています。
LDR(light-dependent resistor)とは光センサーの一種で、入ってくる光の強さによって電気抵抗が変化する電子部品です。
ディスプレイ画面にShapeClipを置くと、光に反応してステッピングモーターが働き、ヘッド部分が上下に動きます。白い部分ではヘッドが高く、黒い部分では低くという具合です。
簡単なデモ動画はこちら。4本のShapeClipを連結させています。
ShapeClipのWebサイトではイコライザーの波形や地形図を立体化させた例もあります。
ShapeClipは今のところ、デザイナー向けのプロトタイピングツールとして販売しているようですが、立体地形図や迷路ゲームなど用途によっては視覚障がい者も使えるかもしれませんね。
- Source:
- ShapeClip
(Top photo courtesy of Pixabay)