車いすを介助する人が高齢者というケースは珍しくありません。スロープを登るのも大変そうです。
介助者用ロボットスーツなどありますが、できれば使い方を知らなくても誰でもすぐに車いすを押していけるのが好ましいですね。
車いすの移動介助が大幅に楽になり、しかも難しい操作はいらないというアシスト機器があります。今日はこちらを紹介します。
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電動車いす走行をアシストするインテリジェント触覚ハンドルバー
スペインのマラガ大学で研究開発されている、電動車いすの移動介助者のためのアシスト機器。ハンドルバーには触覚センサーが埋め込まれていて、介助者の意図を読み取って電動車いすが走行します。
例えば、ハンドルバーを押すと電動車いすが加速し、右に曲がろうとすると同様にターンします。触覚センサーからの信号は、ジョイスティックで操作するのと同じ制御コマンドに変換されて、電動車いすのコントローラーに伝えられます。
このハンドルバーだと、無人の車いすを押しているような軽さだそうです。もちろん、スロープを登るときも楽になります。
デモ動画はこちら。
特にS字コースには驚きました。左右の手の圧力から、ジョイスティックの向きや傾きに換算しているわけですから、非常に高度な計算がされているのだと思います。
介助者の手元にジョイスティックを設置して代わりに操作することも可能ですが、この研究では、高齢の介助者も使える直感的なインターフェースの開発を目指しているようです。シルバーカーを押すのと同じ感覚ですね。
研究では電動車いすが前提ですが、手動車いすを電動車いす化する製品もあるので、コントローラーさえ付いていれば全ての車いすの移動介助に使えそうです。
(Top photo courtesy of Pixabay)