楽器から手を離さずに譜めくりができる iPadアプリのように、Webカメラや内蔵カメラを使って頭のジェスチャーだけで操作できるものはすでにいくつかあります。
しかし、これらのアプリは首を大きく振る必要があるので、スマートフォンのすべての操作を行うには疲れます。
今日ご紹介するのは、手が不自由な人のために開発された、頭のわずかな動きでスマートフォンを操作できるというものです。
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ハンズフリーで操作できる「Sesame Phone」
イスラエルの Sesame Enable社が開発した、タッチフリーのスマートフォン。Google Nexus 5に専用ソフトウェアを組み込んだ製品として提供されています。
"Open Sesame(開けゴマ)"と音声で命令するとシステムが起動し、マウスカーソルがスマホ画面に現れ、内蔵カメラが頭の動きをトラッキングし始めます。
頭を動かすとマウスカーソルが動き、目的のボタンのところでしばらく止める、すなわちホバリングすると自動的にタップされます。アプリやアイコンによってはホバリングした時に、マウスカーソルが「?」マークに代わりナビゲーションメニューが円形状に開くので、そこからタップやスワイプなどの操作を選択することができます。
車いすの男の子がゲームなどに興じている様子が、こちらの動画です。
(※2016/12/7 リンク修正しました)(※ 2017/11/3 リンク再修正)
弟くんが横でお菓子をポリポリ食べながらゲームを見ている様子、思わずニコッとしてしまいましたね。
痙性麻痺や不随意運動がある人には Sesame Phoneは難しそうなのですが、手が不自由な人も電話やSNSなどのスマホアプリが使える一例としてご紹介しました。
(Top photo courtesy of Pixabay)