視覚障がい者用の腕時計といえば、蓋をあけ針や文字盤に触れて確認するものや、ボタンを押して現在時刻を音声で知らせてくれるものがあります。大手時計メーカーからも販売されています。
腕時計ははめずに、ガラケーの読み上げ機能を使って時間を知る人もいます。
一方、最近いろいろなスマートウォッチが各社から出てきて、機能も多種多様です。
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「Braille Smart Gear」
Braille Smart Gearは試作品段階ですが、視覚障がい者のために考えだされたスマートウォッチです。
触覚フィードバックにより、時間を知らせてくれるのはもちろん、通話やメッセージ通信ができ、道案内もしてくれます。
40mm 四方のディスプレイ部に、横14ドット x 縦15ドットの計210ドットで点図を表します。点字の場合は、横5マス、縦4行の20マス分です。
時計・カレンダーでは「 12:36 / Mar / 23 / Tue」を点字で4行表示されます。
GPSナビ機能では「200メートル先を右折」を点字と点図の両方で表しています。
メッセージも点字ディスプレイ機器と同じように表示されますが、横5マスだと日本語は使えないかもしれません。点字は原則として単語の途中で改行してはダメなので、最低でも8~10マスは必要になってくると思います。
電話の使い方や、スマートウォッチ単体で通話・通信ができるのかどうかも不明ですが、シンプルかつ、おもしろそうなデザインだったのでご紹介しました。
白杖を持ちながらスマホのGPSナビを使っている人は、スマートウォッチのほうが手がふさがらなくて便利かもしれませんね。
※(2015/12/14追記)著作権上、デザイン画像はsource記事よりご覧ください。
- Source:
- Braille Smart Gear by Jihoon Kim | Yanko Design
- Montre Connectee en Braille pour Non Voyant, Concept Etonnant
(Top photo courtesy of Pixabay)