ブラジルの盲ろうのサッカーファン、W杯中継に大興奮! あの歴史的惨敗には大ショック

例えば、ラジオで野球中継を聞く。映像がない分イマジネーションが広がると言いますが、野球を見たことがあるかどうかによって理解が全然違ってきます。

スポーツ実況を盲ろう者に通訳するときも同様。相手によってコミュニケーション方法が変わってきます。今回の動画に登場している人は、アッシャー症候群により10代のときに目も不自由となった、ろうベースの盲ろう者ですが、サッカー観戦の経験があるようです。


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W杯開幕戦:ブラジル 3 vs 1 クロアチア

2014年にブラジルで開催されたサッカーのワールドカップ。盲ろう者と共に盛り上がった様子を撮った動画が、再生回数約80万回と話題になりました。すでにご覧になった方も多いかもしれませんね。

登場人物は、盲ろう男性が Carlosさん。手話インストラクターの Hélio Surdosさんと Regianeさんが通訳します。

シーン1:ミニチュアボードの製作

(動画 0:00~4:00頃)
Hélioさんたちがサッカーコートを模したミニチュアボードを製作しているところ。触ってわかるように、白線部分は特殊インクで盛り上げるなど工夫をこらしています。

シーン2:開会式および試合前の国歌斉唱

(動画 4:00~7:00頃)
Hélioさんが触手話で通訳。Regianeさんは Carlosさんの背中を手や指でなぞって、会場の雰囲気や選手の背番号などを伝えています。

シーン3:試合中

(動画 7:00頃~)
Hélioさんがミニチュアボードを使ってボールがどの位置にあるか示し、時には触手話で実況中継しています。Regianeさんは、ボールをキープしているのが自チームか相手チームかなど補足説明しています。背中へのサインは、あらかじめ Carlosさんとの間で決めておいた独自のものです。

試合は、オウンゴールで先取点をとられるが、ネイマールのシュートで同点に追いつき、後半にPKで逆転、ロスタイムにもう1点挙げて、ブラジルが3対1で勝ちました。

ブラジルがゴールした瞬間には、Carlosさんも遅れることなく拳をあげて 3人同時に大喜び。この試合中のシーンは何回見ても飽きません。

HélioさんとRegianeさんも大変お疲れだったでしょうが、Carlosさんのリアクションも良かったから最後まで一緒に楽しめたかもしれませんね。

準決勝:ブラジル 1 vs 7 ドイツ

ネイマールが負傷欠場、一流DFのチアゴ・シウバも出場停止という状態の中で行われたドイツ戦。後に「ミネイロンの惨劇」と呼ばれるほど歴史的大敗を喫した試合です。特に6分間に4ゴール決められたのは衝撃的でしたね。

その時の Carlosさんたちの様子がこちらの動画。

ゴールを決められるたびに、ほんと可哀想なくらいショックを受け続けています。試合途中なのに通訳を受けることも拒否したようですね。試合終了間際にブラジルが1点入れた時も拒否です。Carlosさんのあまりの意気消沈ぶりに、Hélioさんもちょっと苦笑いしています。

スポーツ中継があっても後で結果だけ教えてもらっている障がい者が少なくない中、リアルタイムで興奮や感動を皆と共有できることがある。そういうことを改めて気づかせてもらった動画でした。

Source:
Brazilian man helps deaf, blind pal follow World Cup | NY Daily News

(Top photo courtesy of Pixabay)

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