盲ろう者の情報機器アクセス支援プログラム「iCanConnect」延長決定

ハンドシェイク

アメリカの盲ろう者関連ニュースから。

2012年から開始し、今月末が期限のiCanConnectパイロットプログラム。今後も続けることで決まった模様です。

スポンサーリンク

iCanConnectとは

正式名称(?)が、連邦通信委員会(FCC)の the National Deaf-Blind Equipment Distribution Program (NDBEDP)。"全米盲ろう者機器配布プログラム"と訳せばいいのでしょうか。

アイ・キャン・コネクト」(iCanConnect) は、開始から18カ月で、2000人の目と耳の両方が不自由なユーザーにビデオ拡大器、画面読み上げソフト、点字プリンターを提供し、モバイル機器やインターネットを利用する手助けをした。
(引用元:大使館からのニュース | 在日米国大使館・領事館(リンク切れ))

所得制限がありますが、iCanConnectが提供している機器の一覧はこちら。非常に多種多様のハードウェアやソフトウェアが掲載されています。

iCanConnect Equipment | iCanConnect.org

動画では、実際に盲ろうの女性がパソコンやスマホを操作している様子も。

1人目の女性は触手話ですが、弱視のようで画面拡大ソフトを使用されています。たぶん「ZoomText」だと思いますが、画面色を反転でき、テキストは拡大してもギザギザにならず、マウスポインタも大きくできます。

キーボードのキートップは大きな字で印字されていますね。

2人目の女性が使用している点字ディスプレイは、Macでは40セルの「Focus 40」、スマホでは18セルの「Refreshabraille 18」でしょうか。Macはノートパソコンのキーボードで入力し、点字ディスプレイで画面内容を確認。スマホは点字ディスプレイで6点入力も行っています。

iCanConnectの継続が決まったということは、パイロットプログラムが好評だったのでしょうね。

日本でもいろいろな団体が、盲ろう者や支援者向けにコミュニケーション機器関連事業を実施されています。当ブログでも機会があればご紹介していきたいと思います。

Source:
FCC extends tech program for people who are deaf-blind Global Alliance on Accessible Technologies and Environments

(Top photo courtesy of Pixabay)

スポンサーリンク

よろしければシェアをお願いします

スポンサーリンク