スマホは不要、聴覚障がい者向け会話字幕表示ウェアラブルデバイス『LTCCS』

聴覚障がい者にとって、テレビ音声の字幕化は大変助かります。難聴の私も以前はテロップのあるバラエティ番組しか楽しめなかったのが、字幕放送によってドラマもよく見るようになりました。

会話を字幕表示するスマホアプリもいくつかあって、特に「UDトーク」は東京都北区議会議員の斉藤里恵さんなど、いろいろな方が打ち合わせなどで利用されています。google 翻訳アプリも使い方次第で聴覚障がい者のコミュニケーション支援に使えます。

現在開発中ですが、スマホを使わない字幕表示システムも登場したのでご紹介したいと思います。

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「Live Time Closed Captioning System(LTCCS)」

グーグルグラスのようなディスプレイ、ポケットサイズのマイクロコンピューター、そしてピンマイクの3点セットからなる眼鏡型ウェアラブルデバイスです。

ディスプレイは普通の眼鏡か伊達メガネに装着。音声認識に特化したマイクロコンピューターで迅速にテキスト変換し、ワイヤレスで字幕文字をディスプレイに送信します。

ちなみに、"クローズドキャプション(Closed Caption)"とはテレビの字幕放送のように表示のオンオフを自分で選べる字幕です。ニュースやバラエティ番組に出ているスーパーやテロップなどの焼き付け字幕は"オープンキャプション"といいます。

LTCCSのプロモーション動画はこちら。
開発者はニューヨークの起業家チームですが、少年っぽい顔立ちだなと思っていたら、なんと全員10代だそうです。

話者もチェックできる機能が欲しいかな

眼鏡型の字幕表示システムは既にいくつかあって、UDトークも EPSONのMoverioや SONYのSmartEyeglassなどのメガネ型ディスプレイに対応しています。

ジョージア工科大学が開発した「Captioning on Glass」という Google Glass用のアプリもあります。

Google Glassにも小型マイクは付いていますが、「Captioning on Glass」は話者が手にしているスマホのマイクを使って音声認識を行っています。テキスト変換された字幕が正しいかどうか、話者がスマホの画面で確認できるからです。UDトークも話者や周囲の人が誤変換を修正できるようになっています。

話者が正しく伝えたつもりでも、音声認識が間違っていると誤解が生じたまま会話が進んでしまうことだってあります。音声認識はかなり精度が上がりましたが、それでも話者にテキスト変換結果を確認してもらうことは必要なんじゃないかなと思います。

筆談と併用できることが望ましい

補聴器をしていても滑舌の悪い人の声は聞き取りにくく、こういう時こそ音声認識アプリを使いたいですが、アナウンサーの声と比べると誤変換が多いのが現状です。自分の話した声がうまく音声認識されないなと思ったら筆談で補う、こういう使い方がベターじゃないかなと思います。

Source:
Student-designed aid for the deaf converts speech to AR captions | gizmag
LTCCS: The Live-Time Closed Captioning System | Indiegogo

(Top photo courtesy of Pixabay)

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