大きくて重いものはお尻で押すのが一番。人もヒューマノイドロボットも。

ダンボールに入った犬

昔、あるバラエティー番組で。

エンストしたワンボックスカーを押し出すのに、次のどの方法が一番速いかという実験がありました。

  1. 手で押す
  2. ドアからはみ出させたシートベルトを持って引っ張る
  3. 手でタイヤを回す
  4. 後ろ向きに背中とおしりで押す

正解は4番。綱引きのように足を突っ張って後ろに踏ん張ると力が無駄なく伝わるそうです。

これと似たような話が、先日のICRA(ロボティクス&オートメーション国際会議)でありました。

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ロボットはどの姿勢で重い荷物を動かすのがいいか?

東京大学情報システム工学研究室が発表したロボットの論文から。

IEEE の記事によると、大きくて重い荷物を動かすのにいろいろな姿勢をさせた結果、おしりで押すのが一番効率良かったそうです。

また、荷物が重くなるほど、ロボットの重心を低くしたほうが良いとなっています。まさに綱引きの必勝法と同じですね。

押してダメなら・・・

IEEEの記事にある動画をご覧になってください。動画の35秒~2分10秒の部分です。

手で押してもビクともしないので、後ろ向きになり、おしりで押していっています。また、押している間に尻餅をつくこともありません。

すごいですね!

人間は、手で押してダメなら違う方法でやってみようとします。

このロボットも同じようにプログラミングされていて、最初は少ない力で試み、荷物の大きさや重量、摩擦などから、適切な移動姿勢を検出するそうです。

いやあ、奥が深いですね。

Source:
Robots Learn to Push Heavy Objects With Their Bodies, Just Like You – IEEE Spectrum

(Top photo courtesy of Pixabay)

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