福祉機器展示場では車いすに乗ってみたりするが、結構腕が疲れます。
実際、肩こりになったり手首を痛めたりする車いすユーザーも少なくないそうです。
後輪が前よりに位置している前出しタイプは動作が軽そうに見えるが、人によっては疲れると言う人もいます。
今日ご紹介する車いす用ホイールは、筋疲労の軽減を期待できるかもしれません。
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革命的な車いすホイール「REV1 Wheelchair Wheels by Rowheels」
アメリカのRowheels社が今年夏に発売予定している車いす用ホイール。
独特なギア・システムを採用し、後輪がハンドリムを回す方向と逆に回転します。また、手動式車いすには珍しいギア比1.3倍となっています。
結果、手漕ぎボートをこぐような動作になり、加速やターンの時の力が従来と比べスムーズに伝わるそうです。車いすをこぐ回数も少なくなり、手首を痛めることも減ります。
従来のハンドリムを前方に押すような動作は、どうしても前傾姿勢になり肩や腕を酷使します。その点REV1は、背中や肩の筋肉が適切に使われ、良い姿勢を保ち続けられると同時に持久力もつくので、長時間こいでも筋疲労は少ないそうです。
ちなみにこのギア・システムは、NASAに勤めていた車いすのエンジニアが発明しました。
プロモーション動画はこちら。
動画を見ると確かに姿勢が良く、車いすをこぐ力も少なさそう。坂道も楽々で、ターンも軽い。
ベテランの車いすユーザーにはハンドリムを後ろへ回して前に進める操作はなかなか慣れないかもしれないが、今後こういうこぎ方も増えてくるかもしれませんね。
(Top photo courtesy of Pixabay)