オランダ最大の国際空港、アムステルダム・スキポール空港。
2015年の国際線旅客数が 5800万人、世界5位と非常にメジャーな空港です。ちなみに東京成田は3000万人の17位となっています。(ACI media releaseより)
また、ゴッホやフェルメール、レンブラントなど有名な画家を輩出している国らしく、空港内には「アムステルダム国立博物館スキポール空港別館」もあって、時期によってはこれらの画家の絵画もラウンジで鑑賞できます。
そして、改修が行われていた「ラウンジ2」エリアには巨大なアナログ時計が導入され、ラウンジの大きな目玉となっています。
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アートパフォーマンス作品「スキポールの時計(Schiphol Clock)」
先日 7月1日にお披露目されたのは、オランダのデザイナー Maarten Baas氏の手によるアナログ時計。3メートルを超える巨大な時計がラウンジの天井から吊り下げられています。
何よりも利用客をビックリさせているのは「時計の中に人間がいる!?」こと。
半透明の文字盤の向こうに、青のつなぎを着た清掃フタッフらしき人がうっすらと見えていて、1分ごとに時計の針を消したり描いたりしている様子が見られます。
スクイジーとクロスで時計の針をきれいに拭き取り、ローラーで新しい針をペイントするという繰り返しです。パフォーマーは見物客の受けを狙うこともなく淡々と作業をしています。
12時間のビデオパフォーマンス
巨大時計の裏側には小さなドアや梯子も付いていて、本当に作業スタッフが出入りしているように思えますが、実はこれ、あらかじめビデオ撮りした"映像パフォーマンス"です。
Maarten Baas氏の"Real Time"シリーズの 1作品で、12時間連続して撮影し、それをまるごと見せています。この映像作品を繰り返し流せば、機械や電気仕掛けの時計と同じように24時間365日動かしてみせることができるというアート作品です。
同シリーズの過去の作品には「おじいさんの古時計」もありました。人間の背丈ぐらいの古時計なので、本当に人が入っているのでは?とドキッとします。
Schiphol Clockの映像は、昔の映画のタイトルバックにも使われてそうな味わい深いシーンですが、それにしても 12時間の撮影の間、食事やトイレはどうしていたのでしょうね。
- Source:
- Schiphol Clock | Maarten Baas
(Top photo courtesy of Pixabay)