目の見える人であれば、小さい頃に50音のひらがな積み木で遊んだことがあるのではないでしょうか。「あいうえお」が書かれた平べったい四角の積み木で、組み合わせて単語をつくったりしているうちに自然とひらがなや言葉を覚えたものでした。
目の不自由な人ももしかしたら、字が彫られている積み木を指でなぞったりして墨字(すみじ)の世界を知ったかもしれませんね。
今回は点字の積み木の話題です。
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目の見えない子も見える子も遊んで学べる『Braille Bricks』
ブラジル・サンパウロの非営利団体「視覚障害者 Dorina Nowill財団」と広告代理店「Lew’Lara\TBWA」が共同でプロモーションしている知育玩具。レゴブロックのポッチを点字に見立てることで、目の不自由な子も遊びながら点字のアルファベットを覚えることができるというものです。
レゴ社のはポッチの数に合わせていろんなサイズのブロックがありますが、Braille Bricksは1つのブロックが点字の1マスを表すようにみな同じサイズでつくられています。また、6つのポッチの出方で点字の文字がわかるようになっています。
またレゴブロックと同じように、いろんな形のものを組み立てて遊ぶこともできるので、粘土遊びのような造形教育の一助にもなりそうです。
Braille Bricksは目の見える子も楽しめるので、視覚障がい児と互いに教え合ったりしながら点字の世界に興味を持つことも期待できそうですね。
ひとつ気になったのが、ブロックを上下逆さまに持ってしまった場合。点字の文字がなかなか分からないと思うが、何かマークが付いているのかなと。それとも、なんども上下回転させながらアルファベット点字が理解できるようになることも1つの教育なのでしょうか。
CCライセンスで公開
より多くの人に広まるようにと、Braille Bricksはクリエイティブ・コモンズ・ライセンス「CC BY-SA 4.0」で公開されています。一定の条件の下、改変したり商用利用したりするのも可能だそうです。
ただし「LEGO」とのライセンス契約は不明なので、商標権や意匠権など問題ないか各自確認する必要があるかもしれません。
- 《参考・参照元》
- This Agency’s Brilliant ‘Braille Bricks’ Help Blind Children Learn to Read Through Play | Adweek
- Braille Bricks
(Top photo courtesy of Pixabay)