以前ご紹介した糖尿病患者向けのスマートウォッチ「Glycount」はコンセプトデザインであり実用化はまだですが、Dexcom社のCGMデバイス「Dexcom G4 PLATINUM System」は先日 Apple Watch に対応し、App Storeからアプリが提供されています。
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CGMとは?
Continuous Glucose Monitoring(持続血糖測定)の略で、糖尿病の血糖値測定方法の一つです。
糖尿病患者の血糖値測定といえば、指先に専用の器具で針を刺して採血するというイメージがありますが、CGMは、500円玉をお腹に貼り付けたみたいに、腹部皮下にセンサー(電極)を埋め込んで数日間モニタリングします。寝ている間も含め、1日の変動データを正確に把握できます。
(参考)CGMで血糖値の24時間の変動を正確に把握 | メディマグ. 糖尿病
CGMシステム『Dexcom G4 PLATINUM System』
今回 Apple Watch に対応した糖尿病患者向けデバイス「Dexcom G4 PLATINUM System」もCGMです。
※(2015/12/14追記)著作権上、画像はメーカーサイトよりご覧ください。
Dexcom G4 PLATINUM Systemは3点セットとなっており、皮下に電極を埋め込み血糖値を測定する「Small Sensor」、測定値を送信する「Transmitter 」、そしてスマホのような「Receiver」で血糖値の変動を見ることができます。
Apple Watchでも測定値を見ることができる
patients using Dexcom CGM systems look at their monitors around 50 or 60 times a day on average
(引用元)MDDI Medical Device and Diagnostic Industry(リンク切れ)
患者は血糖値データを日に50~60回もチェックするようで、そのたびにズボンのポケットから Receiver を取り出すよりは、Apple Watchで見たほうがはるかに楽になります。
Bluetooth LEで ReceiverからiPhoneにデータを送り、iPhoneとセットになった Apple Watchで血糖値をリアルタイムで見ることができます。また血糖値データは家族や医者と共有でき、異常があれば通知してくれます。
発売されたばかりの Apple Watch。「要らない、iPhoneで充分」などと賛否両論ですが、頻繁に健康状態をチェックしなければならない糖尿病患者にとっては必携に近いデバイスといえるかもしれません。
- Source:
Dexcom’s Apple Watch-Integrated CGM is Convenient but Won’t Change the Game for Diabetics | MDDI Medical Device and Diagnostic Industry(リンク切れ)- Dexcom CGM and Apple Watch | Dexcom
(Top photo courtesy of Pixabay)