イギリスの Molly Watt さんという、アッシャー症候群の盲ろうの女性が「Apple Watchを5日間使ってみた」というブログ記事をアップしています。使い勝手はどうだったのでしょうか?
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アッシャー症候群とは
盲ろうの原因の一つである、アッシャー症候群。
一口に盲ろうと言っても、視覚や聴覚の障がいとなった時期や障害の程度はさまざまです。アッシャー症候群は先天性の聴覚障がい者が網膜色素変性症を発症する病気です。
ブログによるとMollyさんはアッシャー症候群 タイプ2で、生まれつき重度の難聴、14歳のときに目も不自由となったそうです。目に関しては視野が狭くなる障害で、彼女は「ストローの穴を通して見ている感じ」と表現しています。また夜盲症だが眩しい光もだめで、サングラスをかけたり、モニター画面も黒地に白い文字にしています。
アッシャー症候群のこと、盲ろう者のことについては、東京都盲ろう者支援センターが製作された動画があります。13分弱と長いですが、非常にわかりやすいですからぜひご覧になってください。日本語字幕付きです。
(参考)
映像「『見えにくさ』とともに生きる」 ≪ 東京盲ろう者友の会 | 東京都盲ろう者支援センター
Molly Wattさん、Apple Watchを使ってみた
iPhoneを普段使っているので、Apple Watchの「アクセシビリティ機能」設定でフォントを大きくしたりすることはすぐにできた模様。
Mollyさんが便利だと思ったのが「振動」。盲ろう者にとって起床は目覚まし時計でなく、叩き起こしてもらうのが良いのと同じ理由です。
iPhoneではメッセージが届いた時のバイブに気づかないことが多いが、Apple Watchの「Prominent Haptic」(appleの日本語ページでは「わかりやすい振動」)はその点心配が少ないそうです。
一番便利なのは「マップ」アプリとナビゲーションの振動。道を曲がるタイミングで手首を軽くたたくような振動で知らせてくれます。また右折と左折で振動のしかたが違うので、音声や画面で確認することなく目的地にたどり着けそうという感想です。
後日改めてブログに載せてくれるそうなので、今度はどんなレポートになっているか楽しみです。
(Top photo courtesy of Pixabay)