2013年に登場した、ウェラブルなMIDIコントローラー&ミュージック・シーケンサー「DrumPants」。センサーが入った布バンドを体に装着し、叩くとドラムなどの音が鳴るというものです。
現在、「DrumPants 2.0」がクラウドファンディングサイト Indiegogo にて資金調達中ですが、いくつかある追加機能の中に「DrumPants TACS」がありました。言語障がい者のコミュニケーション支援だそうです。
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言語障がい者のVOCA「DrumPants TACS」
まずは DrumPantsを知らない人のためにこちらのプロモーション動画をご覧ください。「DrumPants TACS」は動画の1分10秒経過したあたりに少し出てきます。
DrumPants TACSはまだ詳しい説明がありませんが、体や車いすに装着されたセンサーをタップするとスマートフォンやタブレットから音声が流れるという機能になるようです。
DrumPants本体はセンサーごとの音色はアプリで変えられますが、TACSではあらかじめメッセージを登録しておき、例えば車いすの右のアームレストをタップすると"はい"、左だと"いいえ"と自分の意思を伝えられるようになるかもしれません。
これはまさにVOCAですね。
VOCA(ヴォカ)とは
Voice Output Communication Aids の略で、ボタン類を押すと音声が出力されるコミュニケーション支援機器。発話が困難な人が自分の意思を相手に伝えるために使用します。
VOCAにはいろんなデバイスがあり、ボタン1メッセージ型では歌に合いの手を入れる時などに使い、複数のシンボルマーク(絵文字)を登録できるタイプでは"暑い" "おなか/痛い"とボタンを選択しながら要求を伝えたりします。50音キーボード型のVOCAもあります。
専用機器だけでなく、iPhoneやiPadにインストールして使うVOCAアプリも増えてきました。
(参考)コミュニケーション支援の基礎知識&おすすめアプリまとめ | キートン・コム Blog
「DrumPants TACS」は言葉だけでなく、音で気持ちを伝えることもできる面白いVOCAになる可能性があります。またオープンな開発スタイルで進めるようなので、思いもしなかったものができあがるかもしれません。非常に楽しみですね。
- Source:
- DrumPants as a trigger-activated communication system | Gizmag
- DrumPants 2.0 – Make music with your body | Indiegogo
(Top photo courtesy of Pixabay)