福祉分野でブレイン・マシン・インターフェースを使ったものに、意思伝達装置「ニューロコミュニケーター」があります。ランダムにフラッシュしているピクトグラムの中から、目当てのモノが光ると脳波に変化が生じ選択されるようになっています。
また電動車いすでは、右手や左手、足を動かすイメージをすることで進行方向を制御する車いすや、目的地の番号を念ずることで自動走行する車いすなどが研究開発されています。
今日ご紹介する玩具製品、福祉用とは特に謳っていませんが重度障がい児も遊べるかもしれません。
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ブレイン・マシン・インターフェースで操作「ThynkBot」
ThynkWare Innovation社の玩具製品。現在クラウドファンディングのKickstarterにて資金調達中です。
EEG(脳波)ヘッドセットを着用し、"forward", "back", "turn left", "turn right"と念じることで、ミニロボットを動かすことができます。検知された脳波はスマホアプリで操作コマンドに変換され、Bluetoothを通してロボットを操作するという仕組みです。
また、意識を集中しているかどうかによって、ロボットが泣いたり喜んだりするようになっています。
EEGヘッドセットは、Neurosky社の「MindWave Mobile」を使用。これに対応した玩具はすでにいくつかあるそうです。
ThynkBotのプロモーション動画はこちら。
ヘッドセットの装着感、意識の集中力がどれくらい必要かにもよりますが、ThynkBotは重度障がい児も遊べる玩具になるかもしれません。
また簡易な意思伝達装置として、ThynkBotロボットの向きで"Yes","No"を意思表示することもできるのではないでしょうか。
ThynkWare社は他にも、ALS患者などのために思いを言葉に変換する「ThynkWare Speech」も開発しています。こちらも今後が気になります。
- Source:
- Control a Mini Robot With Your Brainwaves | PSFK
- ThynkBot an EEG robot you control with your thoughts! Magic! by ThynkWare Innovation, Inc. | Kickstarter
(Top photo courtesy of Pixabay)