手が不自由な人も介助者に気兼ねなく自分のペースで食事を行えるようにと、いろいろな食事支援ロボットが開発されています。
例えば「マイスプーン」という製品。福祉機器展示会で見たことがありますが、ジョイスティックを指先やアゴなどで操作すると、UFOキャッチャーみたいに食べ物を口元へ持ってくることができます。スプーンとフォークで食べ物を挟むので、幕の内弁当もいけます。
ロボットの動きとしては非常にシンプルですが、視線入力による食事支援ロボットのプロトタイプが公開されていたのでご紹介します。
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視線入力による食事支援ロボット「Rebot」
エストニアのエンジニアが開発中の食事支援ロボット。シングルボードコンピュータ「Raspberry Pi」などのハードウェア仕様やソースコードがGitHub上に公開されています。
ロボットが起動すると、まず視線入力のキャリブレーションが行われます。その後、ロボットは皿の上の食べ物をスプーンですくって一旦停止します。
ユーザーは、目の前にあるLEDを2秒見つめると、ロボットはスプーンを口元まで運んできます。再びLEDを見つめると、ロボットはスプーンを皿の上に戻し、食べ物をすくって待ちます。
すなわち、皿の上の食べ物は自動的にスプーンですくいますが、ロボットアームの曲げ伸ばしは視線入力で指示するという動きです。LEDランプは、ユーザーが見つめてシステムが反応すると点灯するようになっています。
デモ動画はこちら。
非常にシンプルな動きなので幕の内弁当を食べるのは無理そうですが、安価な食事支援ロボットとして今後の参考になるのではないでしょうか。
- Source:
- Rebot – Eye controllable feeding robot for disabled people | YouTube
- mlensment/rebot | GitHub
(Top photo courtesy of Pixabay)