ちょっぴりコミカル、聴覚障がいの女子学生の目から見た日常

聴覚障がい者って外見では分からないため、どんな困りごとや悩みがあるのかなかなか理解されにくい障害だと思います。悪気はないのだけど「目や手足が不自由な人と比べると、マシだよね」なんて言う人も。

聴覚障がい者について描かれたショートムービーが、今ネットで話題になっています。


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ろう者の目から見た日常「A Day Through a Deaf Person’s Eyes」

Renという聴覚障がいの女子学生が披露した詩「ろう者について知ってほしい 11のこと」をベースに、ミニドラマ風にいくつかのエピソードを描いた動画。本人自身が登場しています。

まずはこちらの動画をどうぞ。英語字幕付きです。

目覚まし時計

(Alarm clock vibrating)

聴覚障がい者用の目覚まし時計と言えば、振動式が多いですね。ベッドシェーカーという枕の下に置くタイプもあります。

私も難聴ですが、ちょっと前までは振動式の腕時計を使っていました。なお今は目覚まし時計なしです。90分の倍数の睡眠時間さえあれば、たいてい起きる時間に目が覚めるので。

ドリンクの注文時

Renが「カフェモカのミディアムをください」と紙に書いて渡すのだが、店員の応対が筆談も手話もなくて Unintelligible(理解できません)のようです。

教室にて

教師から(手話通訳者を介して)「オンライン動画を見ておくように」と宿題を出される。Renが「字幕は付いているの?」と尋ねると、「いや、ない。後でコピーを用意しておく」という返事。

私がYouTubeを見る時、英語が多いのは字幕があるからです。英語なら自動字幕機能も結構精度が高いので、大体内容は分かります。日本語は残念ながら、字幕付きでない限りほとんど分かりません。

教室を出たところで

正直なところ、このシーンはよく分からなかった。男子学生が、ミュージカルの「ヘアスプレー」のアンバー役がRenにピッタリ、と言っているらしいのですが…。

アンバーはちょっぴり悪役で sassy and flashy(生意気で派手)ですが、それがRenのキャラに合っているというアメリカンジョークみたいなものでしょうか。

スマホの着信音

私の場合、補聴器をしていても高い音はまったく聞こえないので、携帯やスマホの着信音がどんな音なのか知りません。もちろん、自分のはバイブのみにしてズボンのポケットに入れたりしていますが、着信に気づかないことも多いです。

後ろから話しかけられても…

Renは別に無視しているわけじゃないから、友だちなら肩でもたたいて「何にするの?」と聞けば良かったのにね。

カフェテリアにて

「食事は?」「すっからかんの学生はどうすると思う?(塩をなめる)」「これ、食べる?」「ありがとう!」と盛り上がっている様子。

カフェテリアみたいなガヤガヤしたところは、相手の話し声が聞き取りにくく苦手な場所ですが、手話なら問題なしです。

プールにて

水中で内緒話。「Mikeの彼女が妊娠したけど、父親は彼じゃないらしいよ」

スキューバダイビングが趣味というろう者が多いようです。ろう者も聴者も水の中では手話が一番スムーズにコミュニケーションできますからね。

2階のガラス窓越しに

「グループプロジェクトが始まっているよ!」「思い切り忘れてたわ。すぐ行く!」

これも手話のメリットの1つですね。遠くて音声が伝わりにくい場所でも、手話ならコミュニケーションできます。向かいのホームにいる人と手話で会話しているろう者を何度か見かけたことがあります。

ゆっくりしすぎる喋り方

「How…Can…I…Help…You?」
Renが紙に書いて渡したのが「そのように話す必要はないよ」

読話といって、相手の口の動きを見て話の内容を理解する聴覚障がい者が多いですが、不自然にゆっくりなのは逆に分かりにくいです。あと、口をあまり開けずに喋る人も苦手ですね。

警官に呼び止められて

「何で呼び止められたか分かる?」「スピード違反だよ」「免許証は?キップを切らないと」「あのね~」

Renは何度も"耳が聞こえないの"とジェスチャーをするのだが、警官は最後にはあきらめて「このことは忘れて。バイバイ。」と去って行きます。

・・・。
いやいや、交通違反ならちゃんとキップを切らないと。ろう者も車の免許は取得できるのだから、筆談などいくらでも対応があるはずなのに。

最後のシーン

(何を話しているのか一つも分からず、部外者に追いやられた感のあるRen)

この動画自体は説明があまりないので、見る人によって違う感想を持つと思います。個人的にはとても共感できるところが多い動画でしたが、もしかしたらRenからのメッセージには別の意味が込められていたかもしれません。

勝ち気そうなRenも、最後のシーンでは会話に入れず孤独な表情。いろいろ考えさせられるのではないでしょうか。

Source:
A Look at Daily Life Through the Eyes of a Deaf Person

(Top photo courtesy of Pixabay)

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