ロボットアームは産業用ロボットだけでなく、福祉の分野でも上肢に障害がある人が自力で食事をしたりするのに使われています。ジョイスティックなどで操作しながら、ペットボトルやスプーンをつかんで口に持っていったりします。
ロボットアームの先端、すなわちモノをつかむ部分は人間の手をイメージしたものが多いですが、FlexShapeGripperはカメレオンの舌をヒントに開発されたそうです。
産業用ロボットですが、福祉にも応用できるかもということで参考までにご紹介します。
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カメレオンの舌のようなロボットアーム『FlexShapeGripper』
開発したのはドイツに本拠地を置くFESTO(フエスト)。自然界の動きをオートメーション技術に活かす研究も行っていて、蟻や蝶の動きを模倣したロボットもあります。
FlexShapeGripperの先端に使用されているのはシリコーンキャップ。加圧空気と水によってカメレオンの舌先のように変形し、さまざまな形状のモノを吸い付いたり包み込むようにしたりしてつかめるようになっています。
デモ動画を見ると、金属の玉、マグカップやスプーン、鍵束、スマートフォン、とにかく何でもつかめそうな感じです。
少しグロテスクですが、アームの動きも小さくて場所をとらないので食卓や書斎で使用できるかも。リモコンなどのボタンを押す動作もできれば、福祉ロボットアームとしても活躍できるのではないかと思いました。
- Source:
FlexShapeGripper | Festo Corporate(リンク切れ)
(Top photo courtesy of Pixabay)