横断歩道の段差で立ち往生している車いすを見かけたことはないでしょうか?
視覚障がいの方も歩車道の区別が分かるようにと、段差の高さが国の基準では"2cm標準"とされているのですが、車いすやベビーカーによってはスムーズに乗り越えられないことがあります。
段差をより低くしながら視覚障がい者にも配慮した横断歩道づくりが各自治体によって試行錯誤されていますが、このように「段差ゼロ化」は簡単な話ではありません。
イスラエルからのニュースですが、段差を乗り越えられる電動車いすが登場したのでご紹介します。なかなかユニークなアイデアです。
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アーチ状の"足"で車いすを持ち上げ「StepUp」
段差を乗り降りする時、アームサポートの下からアーチ状の"足"がするすると伸び、車いす全体を持ち上げて移動する方法です。段差の乗り越えだけでなく、座シートの位置を上げて目線を高くしたい場合にも利用できます。
また、段差を移動中に誤ってアーチの足を引っ込めたりしないよう、センサーも取り付けられています。車いすに乗っている最中にガタンと段差で落ちることはないそうです。
動画はこちら。
足を伸ばした時は車いすの前後に多少スペースを取りますが、通常走行時は非常にコンパクトになっています。階段や段差を昇降できる車いすは結構大掛かりになったりしますが、その点「StepUp」は街に出かけても恥ずかしくない、スマートなデザインではないでしょうか。
(Top photo courtesy of Pixabay)