全盲の人と職場が一緒だった頃の話。彼が電話をとり「○○さん、お電話です!○○さん?」と呼んだ時、聴こえている同僚がいれば「○○さんは今、席を外しているよ」と返答できるのだが、難聴の私と二人しかいなかった時は何も反応できず。
街なかではこんな状況を見かけました。
人通りの少ないところで白杖を持った人が何やら叫んでいる。近づいてみると「すみません!すみません!」と助けを求めている様子でした。
もう一つ、電車の中で。視覚障がいの人が席を譲られて座り、少し経って隣が空いて別の人が座った時、勘違いしたのか「先程はありがとうございました」とお礼している場面がありました。
困ったことがあれば人に聞けばいいのだが、視覚障がいの人はこのようにうまく声をかけられないことがあります。
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顔認識技術を利用したスマート白杖『XploR』
バーミンガム・シティ大学の学生が開発している、友人や家族の顔を認識する白杖。
内蔵のSDメモリーに保存されている画像と比較し顔認識すると振動で知らせ、GPSの助けを借りながら音声でナビゲートします。
現在、製品化に向けてテストを重ねているようです。
必要性はどれくらいあるか?
スマート白杖といえば、前方の障害物を検知するための超音波センサーがありますが、顔認識技術とは面白い発想ですね。Source記事からでは、白杖単独のシステムなのか、スマートフォンと併用なのかがちょっと分からないが、いずれにしろ視覚障がい者の外出支援に顔認識技術は思いつかなかったです。
ただ正直なところ必要性はどれくらいあるのかなと。通りを歩いていて知った顔があると、向こうから「こんにちは!○○です。」と声をかけることが多いと思います。
ただし、大学のキャンパスとかで人探しをする時、顔見知りであっても向こうから声かけてくれるとは限らないので、そういった時にはXploRは便利かもしれないですね。あと、視覚障がい者どうしがばったり会うような時とか。
見当たり捜査官はどうだろう? 指名手配犯たちの顔写真を何十何百枚と頭にインプットしておいた上で繁華街や駅などに立ち、犯人を見つけるという捜査。
これはまぁ冗談ですけど。
(Top photo courtesy of Pixabay)