バリアフリー2015に行ってきました。
東京ビッグサイトの国際福祉機器展はほぼ毎年、説明員としてブースに立っているのだが、大阪南港は10年ぶり。一般人として入場しました。
南港は全然変わってないね。WTCタワーが大阪府咲洲(さきしま)庁舎に変わったことぐらいでしょうか。
館内は撮影禁止のため写真はありませんが、新製品など興味深かったものをいくつか報告したいと思います。
目次
スポンサーリンク
電動歩行アシストカート「ロボットアシストウォーカー RT.1」(アールティーワン)
電動のシルバーカー。6軸モーションセンサーにより上り坂では自動的にパワーアシストが働いて楽にのぼれ、下り坂では自動ブレーキが働くというものです。手を離すと坂道でもピタッと止まります。
バッテリーは連続4時間、普通の使い方で8時間、充電は2時間だそうです。
実際にスロープでの上り下りを体験してみました。重い荷物を積んだ状態でしたが、上り坂では平地走行と同じぐらいに軽く感じられ、下り坂では強く押してもゆっくりとした走行で安心感がありました。またブレーキレバーもないので、手押し車と何ら使い方は変わりません。
開発・販売元のRT.ワークスは、2014年7月に船井電気よりスピンアウトした会社だそうです。
室内用自在手すり「ツインディ」
Panasonicより。水平手すりの角度と高さを簡単に調整でき、ベッドからだけでなく椅子や床敷布団からの立ち上がりにも使えるというもの。
地味な展示でしたが、角度のある手すりを使えば立ち上がりや歩き出しが楽になる人は多いのではないかと思いました。
室内用自在手すり ツインディ|パナソニック エイジフリー株式会社 [リンク修正]
耳につけない会話支援機器「COMUOON(コミューン)」
大和ハウス工業のブースにて。ここではロボットスーツ「HAL」やアザラシ型ロボット「パロ」などいろいろ取り扱っているようです。
COMUOONは、高性能マイクと小型スピーカーをセットにした難聴者向け会話支援システム。
効果があるのは中度難聴までという話でしたが、重度難聴である私が試してみてもマイクを通した説明員の方の声が割とクリアに聞こえました。特にヘッドホンとか着用しなくてすむのは有りがたいですね。ただ、テレビのような機械音声は私にはハッキリ聞こえなかったです。
今まで補聴器以外の補聴システムといえばFM補聴や磁気ループなど経験してきましたが、COMUOONも良さそうです。
もちろん、難聴であれば誰でも効果があるというわけではないので、実際に試してみることをお勧めします。
(Top photo courtesy of Pixabay)