以前であれば金と時間がかかるためなかなか実現しなかった、視覚障がい者のための触れる立体地図や美術作品。3Dプリンターの登場によりずいぶんと事例が増えてきました。
例えば、こんなものがあります。
「触地図サイト」
国土地理院が取り組んでいるサービス。触地図の作り方やサンプルデータも公開しています。
触地図サイト
美術館・博物館
現在開催中のスペイン・プラド美術館の企画展「Touching the Prado」。モナリザなどの名画が色彩まで精巧に再現されていて話題となっています。
スミソニアン博物館は収蔵品の3Dデータを無料配布。個人利用なら誰でも自宅の3Dプリンターでレプリカを作ることができます。
「触れられる思い出」
シンガポールのPirate3D社による、写真や絵画をもとに3Dオブジェを製作するサービス。特に中途視覚障がい者に好評のようです。
「立体楽譜」
アメリカの大学生が開発した、五線譜が立体的に盛り上がった楽譜。従来の点字楽譜より素早く読むことができて良いという視覚障がい者の声もあります。
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エコー写真の胎児の顔が触って分かる!
おむつの Huggies Brazil が製作したショートムービー。
2人の視覚障がいの女性にそれぞれレリーフが贈られます。エコー写真をもとに3Dプリンターで作った、胎児の顔です。
小さな鼻や口を触ったとき、お腹のなかの赤ちゃんであることを2人ともすぐに理解できたようです。レリーフには点字で「I am your son」という文字も。
1本目の動画、視覚障がいの女性が登場するのは1分20秒ぐらいから。
2本目の動画に登場する女性は、ゴールボールのブラジル代表だったそうです。
※(2016/11/15追記)「Huggies Presents: Meeting Murilo」というタイトルの公式動画が非公開になったようで、2本とも動画の共有を外しました。
写真をもらっても何の意味もない、そう思う視覚障がい者は少なくないと思います。しかし3Dプリントなら感激と興奮をもたらしてくれます。むしろ目が見える人以上かもしれませんね。
(Top photo courtesy of Pixabay)