手指の巧緻性や筋力の低下によって、コップを握れないとき。
コップホルダーを使い、手のひらに掛けることによって、握らなくてもコップを持つことができます。
このような「自助具」とよばれる、身体の不自由な人のために、食事や身だしなみなど身の回りの動作が容易にできるように工夫された道具が数多くあります。
今日ご紹介するのは、自助具でなく手に装着するロボットです。
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手に運動障害がある人のためのウェアラブル・ロボット「Soft Robotic Glove」
ハーバード大学で開発中のロボットグローブ。筋ジスや脊髄損傷などにより手指に運動障害がある人の日常生活動作をサポートします。
患者の手の甲にもう一つの手がかぶさったような感じで装着し、モノをつかむときの指の曲げ伸ばしを容易にします。
また、ケブラーファイバーとシリコーンエラストマーを使って人間の手指の動きに近い自然な感じにし、軽量化も図られています。
デモ動画はこちら。
今後開発は、筋電センサーを使ってグローブ着用者の意図を読み取ることを目指すそうです。
モノをつかむだけでなく、シャツのボタン掛けなどの動作もできるのかは不明ですが、患者からのフィードバックを得ながら開発を進めているとのこと。最終的にどんなデザインになるのか楽しみです。
- Source:
- Soft robotic glove a boon for people with hand motor disabilities – DamnGeeky
- A new grasp on robotic glove | Harvard Gazette
(Top photo courtesy of Pixabay)