小児まひなど体の不自由な幼児も楽しく動き回れる室内用乗り物『Scooot』

おもちゃの乗り物

幼児期は、子どもの運動能力や知能、社会性がめざましく発達する時期です。

障がい児も同じ。いろいろな遊びや運動を経験させることが大切になります。そのための子どもに合った道具もいろいろ開発されています。

例えば Fireflyの「Upsee(アップシー)」という、サンダルと子ども用ハーネスが一体化した歩行補助具。これを親子で着用し一緒に動きまわることで、障がい児に「歩く」動作を経験させます。自力で歩くことができなくても、立位の姿勢を保ったり一緒にボール蹴りをしたりすることで、身体機能や社会性を発達させることができます。

同じFireflyから今度は室内用乗り物が開発されているので、ご紹介したいと思います。

目次


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肢体不自由児のための移動遊具「Scooot」

小児麻痺など体の不自由な幼児も、自分の意思で動き回れる室内用乗用遊具。北アイルランドにある Leckey社によるブランド Firefly製品の1つです。

底にキャスターが付いていてどの方向にも移動できますが、Scoootは、背もたれやタイヤなどのパーツを取り付けたり外したりすることにより 3つの型と使い方があります。

Crawl(クロール)

背もたれやタイヤなどを全て取り外した一番シンプルな形態。カメのように腹ばいになり、"ハイハイ"に似た動作で手で進めます。頭を上げ、肩で支えて動くことは、上半身やおなかの筋肉を強化することができます。

Scoot(スクート)

足けり乗用玩具のように、座りながら足で動きまわることで体幹を鍛えられます。背もたれと虹色カラーのシートベルトを取り付けることで、子どもの身体を支えられるようになっています。

Ride(ライド)

ゴムタイヤとフットレストを取り付けると、「ZipZac」のようなミニ車いすになります。前進だけでなく旋回などタイヤの回し方を工夫するのは、おもちゃで遊ぶような楽しさがあります。

体を動かしながら自分の好きなように動き回れることは、どの子も楽しそうで大きな笑顔がありますね。障がい児は遊びの経験が少ないと言われていますが、これなら集団遊びの輪にも積極的に入っていけそうです。

Source:
Scooot Mobility Rider | Mobility Crawler | Firefly(※リンク切れ)
家族で遊ぼう!スクート | オットーボック(※リンク修正)

(Top photo courtesy of Pixabay)

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