セグウェイを発明した人は、電動車いす「iBOT」を先に世に出したことで知られています。2輪でも走行できる車いすです。
また昨年には、茨城県つくば市でセグウェイの技術を使った電動車いす「ジェニー」の実証実験がありました。
今日ご紹介する電動車いすも、セグウェイの倒立振子制御技術を使っています。
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倒立振子制御の電動車いす「Ogo」
ニュージーランドの Kevin Halsall氏が、セグウェイを分解改造して開発した電動車いす。セグウェイのジャイロセンサーを使った2輪倒立振子制御の車いすで、しかもハンズフリーで操作できます。
セグウェイの場合、アクセルやブレーキは体の重心移動によって制御しますが、方向転換はハンドルバーを使っています。
一方の Ogoは、体幹の筋肉の動きも検知するようになっていてハンドルバーは不要。前後だけでなく方向転換も体の動きだけで操作できます。
Ogoには補助輪みたいなものが付いていますが、車いすに移乗するときの安定性のためのようです。クラッチレバーみたいなもので解除して補助輪をたたむと、2輪走行の状態になります。
Source記事ではデモ動画も見られますのでご覧ください。バスケットボールのドリブルの様子がありますが、ボールがあらぬ方向に飛んでも車いすはすぐに反応しています。ほんとうに動きが軽そうな電動車いすです。
Ogoは現在、商用化の一歩手前の段階だそうで、リリースが楽しみですね。
[2016/6/7 追記]
OGO Technology社による動画が公開されていたので共有しました。
- Source:
- Hands-free wheelchair prototype ‘Ogo’ built in Kapiti shed of dismantled Segway | Stuff.co.nz
(Top photo courtesy of Pixabay)