以前、当ブログでご紹介した記事「目の見えないチワワ犬のためのバンパー・ハーネス」や「フラフープを使って家の中をとことこ歩き回る盲ろうの幼児」は、輪っかの中に入ることで壁にぶつからずに進むことができるというものでした。
これらはどちらかと言うとアナログな道具ですが、デジタルで仮想的な輪っかも開発されているようです。
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ヘッドバンド型歩行支援デバイス「Sentiri」
米国テキサス州の Chaotic Moon Studios社が開発しているウェアラブルデバイスのプロトタイプ。視覚障がい者のためのヘッドバンド型歩行支援デバイスです。
ヘッドバンドの周りに複数の赤外線深度センサーと震動モーターが取り付けられていて、障害物に近づくとバイブレーションで知らせてくれます。
動画はこちら。45秒経過あたりから、アイマスクを着けてのデモがあります。
Sentiriには 2つのモードがあって、障害物を検知しながらユーザーをナビゲートする Auto-Pilot Modeと、スマートフォンからバイブレーションを指示する Manual Modeがあるようです。
動画では Manual Modeの時に晴眼者が遠隔ナビゲートしていましたが、それだったら肩や腕を持ってもらって歩行介助したほうが手っ取り早いような気がします。
ただ、一般の白杖は木の枝や吊り看板など頭の高さにある障害物は分からないので、Sentiriのようなウェアラブルデバイスと併用するのも1つの方法かもしれませんね。
(Top photo courtesy of Pixabay)